切らずに注射で治す、いぼ痔の治療方法
従来は手術でしか治すことができなかったいぼ痔を、注射だけで治すことが可能になりました。
注射だけですから日帰りで安心して受けることができますし、切開にともなう痛みもありません。いぼ痔でお悩みになっている方にとって、待ち望んでいた治療法がジオン注射=ALTA療法(アルタ療法)です。
当院の院長は肛門専門病院で多数の症例を経験しており、患者さまから「いぼ痔がこんなに楽に治るなんて」「もっと早く受けたらよかった」といった多くの声をいただいています。
こんな理由で治療をためらっていませんか?
- 肛門科への通院が恥ずかしい
- 痔と気付かれたくない
- できればこっそり痔を治療したい
- 会社や学校を休まないで治したい
- 通院回数を抑えたい
- 手術や治療が痛いのではと思うと怖い
- どういった診療をするか不安
- 治療後も痛みがあるのではと心配
- 治療後に肛門がゆるくなったら困る
いぼ痔の治療を上記のような理由でためらっている方におすすめの治療です。
いぼ痔も早期治療でしたら、お薬だけ、あるいは痛みのない注射による日帰りで治すことができます。
このような症状があったら、お早めにご相談ください
- 座薬や軟膏を肛門に注入する治療では治らない
- 排便時によく血が出る
- 排便時に脱肛するが、時間が経つと自然に戻る(II度内痔核)
- 排便時に脱肛し、指で押し込まないと戻らない(Ⅲ度内痔核)
ジオン注射(ALTA療法)は、いぼ痔に効果的な治療法です。
いぼ痔(内痔核)で脱肛をともなっている場合、ジオン注射(ALTA・アルタ療法)での治療をおすすめできます。治療中や治療後の痛みがほとんどなく、注射だけですので日帰りで治療を受けられます。
ジオン注射とは
ジオン注射(ALTA・アルタ療法)は、今までは手術が必要だとされていたケースでも治療可能です。
治療方法はジオンを痔核に直接注射するだけで、手術と同程度の効果を得られると証明されています。
注射だけで治療できるため、手術に比べて患者様の身体的・精神的な負担が軽減され、実際に治療を受けた方からも好評をいただいています。
さらに平成17年の5月から医療保険が適用になったため、肛門専門施設においてもお問い合わせやご希望が増えており、注目されている治療法です。
ジオン注射(ALTA療法)の内容
ジオンの成分
硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を有効成分とする、強力な硬化剤であるジオンという薬剤です。これらの成分が、痔核の脱出や出血症状を改善します。
硫酸アルミニウムカリウム
痔核に炎症、線維化を起こすことで痔核を退縮させ、脱出や出血症状を改善します。
タンニン酸
硫酸アルミニウムカリウムによる過度な炎症を抑制することで、組織障害を防止します。
ジオン注射投与後は?
- 注射直後から内痔核が縮小しはじめます
- 最初の排便時には血液が出てくることがありますが、心配ありません(注射時のわずかな出血の影響です)
- 翌日から脱出がなくなります
- 痔が硬くなり、排便時の違和感、引っかかる感覚を受ける方がいます(通常1、2週間程度)
- 注射後10日前後で発熱することがあります。(症状は熱のみです1日で解熱します。)
- 癒着、固定はどんどん強くなっていきます(約1〜2か月)
ジオン注射が受けられない方
- 妊娠中・授乳中の方
- 透析を受けられている方
- 前立腺がんなどで放射線治療の既往をお持ちの方
- 潰瘍性大腸炎の方
- 小児
- 全身状態不良の方
ジオン注射(ALTA療法)の流れ
STEP
治療前
最初に、鎮静剤及び局所麻酔を行います。
STEP
治療中
麻酔が効いてきたら、ジオン注射を行います。
1つの痔核に対して4ヵ所に分割して局所注射する四段階注射法という方法で行います。分割する4ヶ所は、上極部粘膜下層、中央部粘膜下層、中央部粘膜固有層、下極部粘膜下層です。麻酔も含め、治療の所要時間は約15〜30分です。
STEP
治療後
治療後、しばらくすると出血が止まり、脱出も軽くなっていきます。
STEP
治療後の経過
脱出が見られなくなるまでには個人差がありますが、1週間から2ヶ月程度が目安です。
肛門の皮膚部分にも腫れがある場合には、切除術と併用した治療法を行います。
ジオン注射のメリット・デメリット
メリット
- 内痔核が、手術による切開なく、注射だけで治療できることが最大の特徴です。
- 切開しないので痛みや出血が少なく抑えられます。
- 治療期間が短いので、身体的・精神的な負担が軽減されます。
- 入院の必要がないため、お仕事や家事を長期に休む必要がありません。
- 保険適用の治療であり、入院費が必要ないので、経済的負担も軽減されます。
デメリット
- すべての内痔核を治せる治療法ではありません。痔核の状態により、切開を伴う手術が必要な場合や、手術とジオン注射の併用療法が望ましいケースもあります。
- 約10〜20%に再発を認めます。大腸肛門病専門医以外が行うと再発率が上がる傾向にあります。
- ジオン(ALTA)を患部に注射する四段階注射法は、場所の見極めや注射の方法、注射量などをきめ細かく調整しながら行う難度の高い技術です。そのため、ジオン注射の教育を受けた医師が在籍する施設のみで治療が行えます。そのため、クリニックや病院により受けられない施設があります。
術後の注意
ジオン注射の治療自体は日帰りで受けられますが、ジオン注射施行後2日間程はご自宅などで安静にしていただく必要があります。 また、痔核に注入された硫酸アルミニウムカリウムは、腎臓から尿中に排泄されるため、それを促す意味で十分な水分摂取と、尿量の確保が重要になってきます。
十分な水分摂取については、事前にしっかりご説明しますが、手術前から行う必要があります。
痔の日帰り治療の副作用
注射を打った部分の痛みや腫れの他、発熱や肛門部が重いように感じるケースがあります。
「術後が楽」なジオン注射
当院の院長は、肛門専門施設で多数のジオン注射(ALTA療法)を経験しており、その中で重篤な副作用を経験したことはありません。治療後は肛門付近の違和感や軽い痛みがある場合もありますが、ほとんどの症例で自然に消失しています。
術後は、注入軟膏をご使用いただきます。これは出血の予防、ジオン注射によって引き起こされた炎症を抑えるためです。
また、アルミニウムの化合物の注入に懸念を持たれる方もいらっしゃいますが、治療後に十分な水分補給をすることで約24時間以内に排泄されますので、問題はありません。
当院で痔の日帰り治療を行う5つのメリット
消化器内科と併設のため気軽に通院できます
密かに痔でお悩みの方は多いと思います。当院は消化器内科を併設しており、肛門科で受診していることが分からないように工夫しています。人目を気にすることなく通院いただけます。楽に受けられる内視鏡検査を多くの件数行っているため健康に対する意識の高い患者様が多いクリニックです。
日帰りで受けられます。
ジオン注射そのものは痛みを感じません。そのため、麻酔は鎮静剤+局所麻酔で行うことが多く、治療を受けた翌日から通常の日常生活を送ることができます。お仕事への復帰も翌日から可能です。
平日だけでなく、土曜日や日曜日も手術、診察を行っています。
休診日の木曜日、祝日を除き、毎日、午前と午後の診療を行っており、土曜日、日曜日もジオン注射のご予約可能です。
大腸肛門外科学会専門医、消化器外科専門医であり、豊富な実績を持った院長が治療を行います
大学病院や肛門専門施設で研鑽を積んだ院長が、豊富な経験をもとにジオン注射(ALTA療法)を行っています。
術前・術後のサポートも万全です。
当院では、ジオン注射(ALTA療法)症例を含む肛門科日帰り手術を受ける患者様に対し、術前の丁寧な説明と、術後のしっかりした管理体制でサポートしています。日帰り手術とは言え、従来の入院型手術法と同様に肛門に負担のかかる治療法です。
術後の管理法により、術後の経過は大きく変わります。患者様に合わせたオーダーメイドな管理で快適なおしり生活をサポートいたします。
痔核(いぼ痔)は早期の治療が重要です
痔核(いぼ痔)は生活習慣の見直しなど、早期に適切な治療を開始することによって症状の管理が可能です。その反面、悪化すると治療が困難になっていしまい、リスクも高まり、治療期間も長くなってしまいます。ささいな事でも異変を感じたら、お早めに受診し、ご相談ください。
当院では、肛門疾患専門施設で数多くの症例を経験した院長が、患者様に合わせたオーダーメイドの治療法を提供いたします。
日常生活の忙しさや痔の診察を受けるのが「恥ずかしい」という気持ちから、なかなか受診に踏み切れない方もいるかもしれません。当クリニックでは複数の診療科を標榜しており、肛門科の受診と分からないようにしています。消化器内科で受診した際についでに気になるおしりの症状についてお話しくださっても大丈夫です。また、看護師立ち会いの元、個室で診察をおこなっております。診察の体勢や声かけなどに十分配慮し、プライバシーを確保し、安心して診察を受けていただけるよう工夫しています。
手術費用について
いぼ痔の手術は健康保険が適用されます。症状などにより費用は異なってきますので、目安の金額をご紹介します。
下記は3割負担の場合の費用です。
約25,000円~約30,000円